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日本キリスト改革派
   大垣教会  月報
 
生命のいずみ
 
(第21号 2005年10月)
 
 
 
 

      30年の歩みを感謝して              辻 幸宏

 1975年10月24日、吉良昭一郎宅で集会を始めることが決定され、同11月21日、夜7時31分、諏訪哲夫牧師の説教により、第一回集会が開始されました。その時以来、30年の節目を迎えます。10年目には新会堂が与えられ(1984年10月10日)、20周年の時には記念誌が発行されました。それらに比べますと、30周年は地味であるかと思います。
 しかし、30周年を記念します今、記念礼拝に臨み、30年の年月をじっくりと顧みて頂きたいと思います。この間、大垣伝道所にとりまして、決して順調な歩みであったとはいえないでしょう。むしろ、多難な歩みであったことでしょうし、福音の前進は予定通りに運ぶことなく、微々たるものであったことでしょう。
 しかし、主は福音宣教のために、この地に教会をお建て下さったのです。そして、相次いで牧師交代が行われる中にあっても、欠かさず説教者をお送り下さいました。また、この地に教会があったからこそ、福音に触れ、主の御言葉により罪の悔い改めと信仰の告白に導かれた人たちがいたのです。これらの事実からすれば、この地に教会が建てられたことは主の導きであり、摂理であったことは確かです。この恵みに、今、頭を垂れて、感謝したいと思います。
 つまり、神様への感謝の思いを、イベントという形で表現する方法もあるかと思いますが、そうではなくむしろ静まり、主の御霊の働きを豊かに感じ取り、主の臨在にあることを受け入れて頂きたいのです。

 改革派教会の礼拝指針では、「第12章 断食の日と感謝の日」において、次の通り簡潔に述べられています。
第71条(感謝の日) 感謝の日には、この日を守ることを必要とした事柄について、普段よりもいっそう強く賛美を歌って、その場合にふさわしく感謝をささげるべきである。しかし、その喜びが度を過ごして、敬けんな精神を失ってはならない。
 改革派教会が用いています教会規定は、アメリカ合衆国長老教会(PCUSA)のものを手本として、それを翻訳し、日本の礼拝にあったものに改定されて採用されています。また現在、憲法第三分科会で、この礼拝指針を改定しようと作業が進められていますが、これも同様です。
 しかしそもそも私たちの教会がこの様な礼拝指針を持つようになったのは、宗教改革に遡ります。当時、ローマ・カトリック教会はミサ中心の礼拝がなされ、イギリス国教会においても祈祷書を用いた礼拝がなされていました。これらは共に儀式的であり、宗教改革者たちは、礼拝に神の言葉を取り戻すために説教を重視したと共に、礼拝が聖霊の満ちあふれるためにどのようなものにしたらよいのかを示すために、祈祷書に代わるものとして、礼拝指針を定めたのです。そして、ウェストミンスター神学者会議(1643-49)においても公的神礼拝の指針が作成されたのです。この礼拝指針が私たちが用いております礼拝指針の起源と言ってもよいでしょう。また改めて、この公的神礼拝の指針の詳細を説明する時を持ちたいと思いますが、ここで語られている「第13章 公的感謝日の厳守について」(p14に全文を掲載しておきました)の章を読んで頂きますと、より詳細に語られていることを理解して頂けるかと思います。当時、カトリック教会では、多くの聖人の日を祭日として設け、祝っておりました。そこには、主の御業がなされた感謝を表す日として持たれるよりは、むしろ人間的な快楽を求める祭りとなっていました。宗教改革者たちはそれに否を唱え、記念日を持つ場合、そこに働かれた主の御霊を覚え、主を礼拝し、主への感謝を言い表す日としたのです。

 大垣教会が30年間あり続けたからこそ、私たちは今キリスト者としての歩むことが許されているのです。そして神の御国にある教会に繋がり、神の祝福と栄光、永遠の生命が約束されているのです。このことが何よりも重要なことです。そして今後も、大垣教会は、キリスト者の集う教会であり続け、さらに主が召される民が信仰を備えられる教会としてあり続けることでしょう。
 しかし、私たちが人間的な思いで判断を下すことではなく、御言葉と祈りにより常に主に委ねつつ、主が指し示す伝道と教会形成を行っていかなければなりません。

 わたしたちは世の中で、とりわけあなたがたに対して、人間の知恵によってではなく、神から受けた純真と誠実によって、神の恵みの下に行動してきました。このことは、良心も証しするところで、わたしたちの誇りです。(コリントの信徒への手紙二 1章12節)


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