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日本キリスト改革派岐阜加納教会機関紙  主とともに


大垣だより
 「私たちの教会の目指すところ」     辻 幸宏


 日頃から、大垣伝道所の事を覚えて頂き、祈りと献げ物に心から感謝致します。
 今回は、大垣のことから少し離れ、私たち改革派教会の目指す方向性について、取り上げさせて頂きます。皆様も周知の通り、改革派教会では、信条規準として、ウェストミンスター信仰基準(信仰告白・大教理問答・小教理問答)を採用しています。加納教会では、毎週の礼拝において、小教理問答の告白がなされていることから、どの様なものかは分からない人も、名前はご存じのことと思います。
 しかし、その歴史的な背景と言うことになれば、ほとんどの方は、知らされていないのが現実ではないかと思います。ウェストミンスター信仰基準は、1643年から1649年にかけて、イングランドの国会の神学的な諮問機関として開催されたウェストミンスター神学者会議において作成されました。つまり、日本で言いますと江戸時代当初の水戸黄門の時代に作成された、古典文書です。
 私たちは、聖書を読む時、聖書の時代の時代背景、イスラエルと言う地域の実情を知らなければ、聖書の語ることは理解できませんし、また現在の私たちの生活にとって、何を語っているのかを知ることも出来ません。それと同じように、ウェストミンスター信仰基準においても、全く同様の作業をしなければならないのです。信仰告白は、当時のイングランドにおける信仰の戦いの中で、教会にとって必要な告白が語られたのです。現代の文書として、現在の日本の教会を念頭に解釈すれば、異なった解釈が出てくることは、当たり前な事なのです。
 例えば、ここ数年大会において議論されております女性教師・長老問題を、ウェストミンスターから答えを見いだそうとすることは出来ません。当時の教会においては、女性が聖職者となることは前提とされておらず、またそうした問題にもなかったため、神学者会議では、議論は全くされていなかったからです。
 また、平和の問題についても同様のことが言えます。ウェストミンスターでは、合法的戦争を認めています(信仰告白23:2、大教理136)。しかし、当時は、国王派(主教制支持)と、議会派(長老制支持)との間で、信仰のための内戦を行っていた最中に告白されたものです。事実、神学者会議に参加した何人もの神学者が、国王派によって投獄されたり、財産没収されたりしたのです。そういう状況の中、信仰告白23:2で合法的戦争が認められている(述語)のは、キリスト者為政者(主語)です。つまり、異教社会である日本においては、ウェストミンスターが告白している背景を理解しつつ、第六戒が語る「あなたは、殺してはならない」と、神がお立て下さった為政者に対していかに従っていくべきか(ロマ13章)を考えていかなければなりません。
 つまり、私たちは、今の日本に住むクリスチャンとして、聖書をどの様に読み、理解し、どの様な信仰の立場に立っているかを、自らの口で告白することが求められています。このことが、生きた信仰となり、人々に対する大きな証しとなります。



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