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日本キリスト改革派岐阜加納教会機関紙  主とともに


大垣だより
  「信仰規準を持つ教会」    辻 幸宏

 日本キリスト改革派教会では、信仰規準として、前文を付したウェストミンスター信仰告白・大教理問答書・小教理問答書を採用しています。
 宗教改革の時以来、「聖書のみ」・「信仰のみ」を旗印にプロテスタント教会が立てられ、その多くの教会(教派)が信仰規準(信仰告白と教理問答)を持ちました。しかしその後、宗教改革の歴史を忘れた教会が立てられて行くに従って、「聖書のみ」の旗印のみが残され、「聖書と共に信仰規準を持つのは、ダブルスタンダードだ」といったことが語られるようになり、信仰規準を棄てた教会が増加しています。また改革派教会の信徒である皆さんの中でも、「なぜ信仰規準を持つのだろう」と疑問に思われる方が、少なくないかと思います。
 しかし、「聖書のみ」でありますと、どうでしょうか? 聖書を解釈するのは人間であり、その解釈は千差万別です。だからこそ、同じ聖書を用いながら、聖書解釈が異なることにより、多くの教派が誕生していきました。またさらに異端と呼ばれる団体(エホバの証人、統一協会、モルモン教)もまた、聖書を用いて解釈を行います。従って、「では、あなたは聖書をどのように解釈して、どのような神様を信じているのですか?」と言うことが問われるのです。そこで用いられるのが信仰規準です。
 そして信仰規準には、大きく2つのパターンがあるといってよいかと思います。一つは、教会内における信徒教育のために用いられるためであり、もう一つは、対外的な表明として、自らの教会の信仰の立場を告白するものです。
 こうしたことを、古代4信条(使徒信条(2世紀後半〜)、ニケア信条(325年)、アタナシウス信条(4世紀後半)、カルケドン信条(451年))において、確認したいと思います。古代4信条は、一般にキリスト教会における一致した信仰告白とされてきました。そしてこの4信条をもって正統的なキリスト教会と異端との区別を行ってきました。もっとも現在では、カルケドン信条すら一致できず、前者3信条をもって、基本信条とする流れです。 これらの4信条で、皆さんにとって身近なものは使徒信条でしょう。使徒信条の成立は、使徒に由来するとの伝説から「使徒信条」と呼ばれるようになったのですが、実際の所、いつ誰が作成したのかということを特定することは出来ません。ただ2世紀後半には、信仰告白準備のために、この使徒信条の原型となる文書が用いられていたと言われており、信徒教育を目的として使徒信条が作成されていったことは間違いありません。
 一方、ニケア信条、カルケドン信条は、キリスト教教理に関して、教会の信仰を揺るがす出来事があったことがきっかけに、教会会議が開催され、それぞれの教会会議によって告白された信条です。そしてそれぞれの信条において、三位一体、キリストの二性一人格のキリスト教の基本的教理が、告白されました。
 ウェストミンスター信仰規準に関しては、時を改めてお話ししなければなりません。しかし、私たちは信仰規準を持ち、学ぶことにより、聖書に基づく自分たちの信仰の立場を確認し、また自らの信仰を告白し、証しすることが出来るものとされていくのです。


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